始めに長崎社長による口頭での竹の性質の解説や竹宝で販売している商品の写真がファイルと共に9枚配られました。

その後竹を粉砕した繊維や粉砕した後、発酵させた竹の繊維を実際に目の前に用意して頂き感触などを体感させてもらいました。

さらに長崎社長により竹を有効利用活用するまでの経緯を語られました。元々の本業は産業処理業で本業の解体業では振動、騒音、粉塵、などどうしても環境に負荷がかかる事からいつか何かの形で環境に貢献したいという強い思いを持ち続けたと語られました。

木材等をチップ化する事業も行っており山の木が入ってくると木のチップ内に竹が入っている、竹は硬くてチッパー(粉砕機)が痛むのでどうにか考えていた所古い文献の中で竹はイネ科だという事をしりました。

竹との出会い

2000年に「産業廃棄物処理法」の改正があり、竹の廃材をそのまま廃棄する事が出来なくなりました。この事をきっかけに、竹を堆肥とするアイデアを思い立ち、製品開発に取り組みました。竹を短時間で、微粉末にする技術を開発しました。

そんな中で農家の協力の元有効活用するために商品(堆肥)を開発しましたが、この事業で儲かることは絶対にないと言います。というのは今までに約5000万円の予算を投資しこれは長崎工業の事業で解体などを行っているので、地域環境に貢献するために行っていて竹には乳酸菌が1gに対して10億個含まれていますが竹だけでは堆肥を作るリン酸、窒素、カリウムは不足なので他の物が必要になってくる、牛糞や茶ガラは身近にあり近くにコカコーラの工場があるのでそこから茶ガラはもらえるとの説明がありました。

堆肥を作る工程は竹を切り出し粉砕しチッパーで粉末にした後約3か月間乳酸発酵させるというもので温度は70度まで上がります。

竹をチップする時期は1年中だけれども竹を間引く必要もあるので古い竹から切り出した方が良いとの事です。

田畑に堆肥を入れる量の目安は約1000㎡にたいし10~12袋(1袋50ℓ入り4400円)有機の場合は鶏糞などを入れる必要があり、竹には元々5%糖分が入っているのでミカン畑に堆肥を活用してみた所糖度が2度上がった事例も紹介してもらいました。

チッパーは中古で50~60万円程で購入できるとも言っていました。