県道・阿南小松島線、加茂町貝の河(かいのご)入口分岐点

左側の市道を約500mほど道なりに行くと

右下を流れる貝の川の清流の辺に樹齢何百年とも思われる大木がある。

車を降り橋を渡ると森の中に霊験あらたかな腰宮神社がある。

この腰宮神社は松田三平が大阪夏の陣に参戦し武運拙く落城、1616年に

高貴な婦人を伴い阿南市貝ノ河に落ちのびた。

この由緒ある奥方は現在の腰宮神社のところに仮住居を建てて暮らしていた。

その奥方が腰痛を患い治療の功なく他界してしまった。

腰痛で相当病んだことと思われるが、その奥方が死亡せし折、自分のように

腰の痛い人を治してあげるから大阪の見えるところへ埋めてくれと

遺言を残して亡くなった。遺言通り三つ尾の頂上へ埋葬した。

松田三平は徳川方の追求を恐れ系図、遺品共に埋めたので身分は分からない。

それ以後、370年経過した今も腰痛の回復を願って多くの参拝者がある。

出展…ふるさと加茂谷の昔がたり -第1集-